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エコハウス「スミカ」

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「国産材の在来木造」「2×6工法」を採用して木造住宅専門で住宅造りのお手伝いをしています。
どちらも構造材として木材を使うことには変わりは無いのですが、「工法」が異なっていることになります。どんな工法や躯体でも、それなりの特徴とその裏に隠れた弱点があるわけで、これらの問題は工夫をしながら解消していけばよいと考えています。
特別なことがない限り一般的な「2×4」といわれる構造・工法は造りません。
この理由はハッキリしていて、本場の北米の住宅に使われる構造材は「2×6」が基本だからです。
一年中どこかで地震が発生し大規模な地震が頻発する日本で造る以上、北米より丈夫な材料を使う必要はあっても北米よりも細い「2×4」のような材料を使うなど考えられないのです。
商売が一番大切だと考えれば、「組み立てもラク」で「手間も安く」「材料費も安い」「2×4」にするのでしょうが、そもそも家のあるべき姿は「安全な家」と考えるとありえない選択肢なのです。

構造材を選ぶ 「2×4」それとも「2×6」?
それでは「2×4」に比べて「2×6」を採用することのメリットを考えてみましょう。
外部構造材が「2×4」の1.5倍の太さになり、地震に強いばかりか室内天井空間が一般の場合2.4メートルしか取れないのに2.7メートルの高い天井を実現できる。

昔どこかの会社が「天井の高い家で育った子供は大人物に育つ」などと宣伝していましたが、その真偽のほどはともかく比べてみると一目瞭然、住い心地が違っています。

もう一つは、隠れてしまう大切な部分でありながら住い心地や健康にストレートに影響する断熱材の問題です。
「2×4の木材の厚みは89ミリ、2×6は138ミリ」という事は内断熱の場合「2×4」は89ミリの断熱材の充填が限界で、一方「2×6」は138ミリまで充填できるという事になります。この断熱材の絶対量の違いによって、温熱は勿論、防音などに大きな差が生ずることは言うまでもありません。

[構造材断面積の違い]

 

ところで壁工法といわれるこの住宅は、地震などに絶対的な強さを発揮しやすい工法で、構造と仕上げを明確に分離した家と考えたると良いでしょう。
構造材はほぼ壁の中に隠れてしまうため、「都会的なすっきりとした真白な家がいい」とか「美しく家具などをデザインしたい」という夢をもっているならむしろ、構造材が表れないこの工法は向いています。
木の好きな人は内装仕上げ材として木を使い、あえて「デザインとしての役割で見せる化粧梁や柱をつければよい」ということになります。
ときどき「2×6・2×4は将来増改築できない」などと、いうとんでもない建築業者がいますが、北米住宅の圧倒的多くの家は何度も増改築を繰り返し、家そのものが資産価値を保つ結果、個人としては最大の資産形成手段として定着している事実を知らないのでしょうか。
勉強不足なのか、意図的になのかはわかりませんがこのようなことを言うのはあまり好ましいことではありません。
 
 
1階を住まいにして2階にはダンス教室に使うダンスホール を造りたいというYさん。
そんな希望をかなえますというので、大手鉄骨ハウスメーカーSハウスと契約をしたそうです。ところがYさんの言うような2階空間に柱や壁が内部にない家は出来ないと設計から言われ、約束が違うと解約しました。
誰が考えてもわかることですが、2階がドームや体育館のような柱や壁が一切ない空間を作るのは木造住宅や軽量鉄骨ではほぼ不可能なのです。
そこで「2×6工法」なら可能なのかとほのかな期待を持って来店されました。

構造計算による解析が必要なのは一般の住宅と同じです。構造解析による特殊な梁やトラスを使うことでSハウスでは無理といわれた柱や壁が一切ない広々としたダンスホールが完成しました。
 
 
 
高断熱高気密住宅だからこそ価値のある吹き抜け、室内にこの吹き抜けがあることで
温度差のない家造りが可能になりました。リビングに階段をつけ、家族のコミュニケーションを大切にしたい奥さん。ご主人は、吹き抜けの照明を落とし「ストーブ」に薪をいれて、その炎の揺らぎを見ながら好きな曲を聞きながら一杯、それこそ憧れだった至福の一時です。
クリスマスには、家族でクリスマスツリーを飾り付けます。このツリーの高さは2.6メートルもあるのですが、この空間ではそれも低く感じるから不思議です。
 
 
いつになっても青春時代を謳歌していたいのが「男」なる生物。奥さんに喜んでもらえる家造りも、本当を言うと車を楽しむための言い訳なのかもしれない。
天井の高い車庫をアメリカと同じように「2x6工法」で造ります。
家とこの車庫をつなげば、好きな車がいつでもリビングから見ることが出来るのです。青春を今でも謳歌している男にとっては、余分なものは一切いらない、最高の空間になります。
 
もっと、マニアックに自分で車の修理をしながらクラッシックレースに出場するのが楽しみなOさん、六台以上もの車が入る車庫を「2x6工法」で造りました。
内部は構造用の合板がむき出し、ここに工具や部品を好きなように陳列するのが、最大の夢だったようです。
地中梁や特殊なトラスなどは構造解析によって決められてきます。自動車修理工場さながらの趣味空間がまもなく姿を現すことでしょう。

↑構造材あらわしのガレージ内部

 
 
間仕切りの多い住宅とは逆に、出来るだけ広々としたワンルームを作り用途に合わせて空間を仕切っていく。
そんな事務所にも「2×6工法」は威力を発揮します。
2階建てのオフィスは、総合保険を取り扱う損保代理店の本社です。いつでも好きなように、増改築も出来るそんな魅力も兼ね備えていてしかも高断熱・高気密で省エネルギーなのがとても助かると喜んでくれました。
なによりも、当初考えていた建築費が信じられないほど安く収まったそうですが、元の本社建築の予定金額は「…秘密」だそうです。

川越の街中中心部に造った3階建てのオフィスです。
 
川越という歴史のある街の中にあって、違和感なく溶け込む事務所、しかも全面に車のスペースも内装インテリアも凝って凝って造った事務所、中に入ると都心にあるモダンなオフィスと錯覚するような仕掛けがたくさんあります。
これも「2×6工法」で造られています。
なによりも、この構造だと余分な冷暖房をしなくとも冬暖かく夏は涼しい事務所になりしかも、車や観光客などの多い川越の中心にありながら、騒音がまったく聞こえないのだそうです。
事務所というとなんとなくつまらない空間になりがちですが、このオフィスは仕事の効率もよさそうですね。勿論肝心な建築費もコンクリートや重量鉄骨に比べて相当に安く収まるようです。
そういえば、アメリカの地方ではオフィスは5階建てまでなら「2×6工法」で造るのが当たり前だと知っていましたか。

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