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一階床の断熱はどうなっているの…

人が当たり前に日常接しているのは、床です。
天井・壁・床に囲まれて生活するわけですから、普通の家造は
ここに断熱材を入れています。
さて、それぞれの部位の断熱仕上げはどうでしょうか。
まずなによりも足元をしっかりと断熱したいと思いませんか。
ところが、現実は足元が一番寒々しい状態で造られています。

床下は、基礎と土台の間に基礎パッキンを入れて十分な通気を
確保するようになっています。
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通気空間ですからその床下は「家の外」です。
冬は外壁や屋根と違って、太陽が温めてくれることはないので
一番寒い・冷たい空間になっている。
その空間と、住む人との間に存在する空気は・・・
床断熱材の性能と厚みで決まりますが、一般的には
板状の断熱材を床の木材の間にはめ込んでいます。

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厚みは、50~65mm。
そのうえに、構造用の合板24mm+フローリング15mm=39mmとなります。
構造用合板や床材は断熱材としての能力は期待できませんから
実質、床断熱材のみということです。
床の大引き等は、構造合板や床材に冷熱を伝える「熱橋・ヒートブリッジ」となり、
足元が冷たい原因の一つなのです。
また、断熱材の下側には合板等はないので、気密はとれていませんね。
それに比べて、人が触れることのない壁や天井は外から
壁仕上げ材「サイデング」通気胴縁・構造合板・断熱材・石膏ボード・クロス等に
なっています。
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2x6工法の壁の場合、138mmの厚みでビッシリ断熱材が吹き込まれ
気密も完璧に仕上げています。
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ちなみに、二階屋根裏も200mm以上の断熱材が隙間なく。

どうです、こう比べてみるといかに床の断熱が不十分な気がしませんか。
これから長年にわたって住み続ける家・ローン返済をする建物として
物足りなくありませんか。

足元が寒ければ、冬は快適とは言えない

今、多くの住宅では基礎断熱は採用されていません。
なぜ???・・・それは簡単なことだと思います。
建て主自身が、こんな家を建てたい・・という強いこだわりがないから。
勉強しないで、設備やデザインに気がとられているのかも。
そして、建築会社もこれから造るなら「こんな家」にという
取り組みがされていないのも、要因の一つです。

もうすぐ、春がやってきますが、関東の冬の期間は意外と長いと思いませんか。
11月から3月まで、ざっと5か月です。

その間の暮らしをちょっと思い浮かべてください。
例えば、室内で生活しているときを・・・。
家は「床」『壁』「天井」で囲まれています。
その時あなたが常に触れ、接触しているのは、どこですか。
壁に寄り添って・・天井にぶら下がって・・ありません。
しかし、床はいつでもどこでも接触しています。
だから、足元が冷たければ室内を温めても体は寒く感じます。
当然です。

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(反対にコタツ使っていますか。足元が暖かいだけで心も体も温まりますね・・)

普段の生活の中で、断熱効果のある素材を考えてください。
冬ならば、ウールのセーター、羽毛入りのダウンジャケット、足元は厚手の靴下・・
これらに共通しているのは「空気を含む」事です。

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断熱材とは、いかにたくさんの空気を含んでいるかではありませんか?
その大切な空気を閉じ込めるために必要なのが「気密」です。
首元のマフラーなどは、その為に有効ですね。

そうだと分かれば、まず快適な家造りでやるべきことは
床全体・足元を温めることです。
熱が出はいりする隙間を造らないこと。

では、今造られている住宅の足元はどうなっているでしょうか。
裸足で、家の中を歩くことはないでしょうが、床から伝わる「冷輻射」で
寒く感じる家になっていませんか。
それは、基礎と一階の床仕上げの状態に原因があります。・・・
次回は普通の家の足元をのぞいてみましょう。

きっと、あなたも・・・なんだ・・と思うはず。

快適に住まいにする「基礎断熱」・・足元が寒い

そして、シロアリと違って日々生活の中で「実感」するのは
建て替えの原因の大きな要素になっている「住み心地」です。
冬は耐えられないほど寒く、暖房しても温まらない。
いる場所は、暖かいけれど「台所・トイレ・脱衣・風呂」などは寒いうえ
暖房している部屋との温度差が「命にかかわるほど危険」なこと。

夏は冷房なしでは家のなかにいられない。
これも、冬と同じで部屋ごとに温度差が激しすぎるし
全てを、冷暖房空間にするとなると「光熱費の負担が家計にダメージを与える」
こうした問題を、解決するには家づくり時に、いろいろな仕組みと工夫が必要です。
その一つが

*「基礎断熱」の採用です。

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なぜ、面倒な基礎断熱を採用するのか?

首都圏におけるシロアリの被害は、20年経過した住宅の
40%を超えているといわれています。

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大地震に遭遇したら、構造がしっかりしていないと
倒壊する恐れがあるのは、誰でも理解できますが
目に見えない、建物内部で進行する食害はよほど
定期的な、検査をしないと分かりません。

事実、私どもがお手伝いさせていただいたお宅の、建て替え時に判明した
シロアリ被害は半数を超えています。
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昔は日本の住宅寿命は25年などと言われていましたが、これからの時代
最低でも50年は安心して住める家が欲しいと思います。
その為には、「シロアリから建物を守る」家づくりが最初の一歩です。

だから』基礎断熱』

基礎断熱・・・その断熱材は「シロアリ対策がされているの?」気になりますね。

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基礎断熱を採用している会社が少ない理由の一つに
基礎断熱材のシロアリ被害リスクがあるようです。

一般的な床断熱に使うグラスウールやロックウールは基礎断熱には
使えません。
多少高くなりますが「スタイロホーム」等は・・・これはシロアリにとって恰好の
エサになりますので使えません。
シロアリ対策が施された「断熱材」は
あります。
しかし、やはりコストは大幅にアップしてしまいます。

それでも、これを使って「基礎外断熱」をするとしても、まだまだ
解決しなければいけないいくつもの問題があります。

・基礎断熱材と基礎との間に「隙間を造ってはいけない」
 施工の仕組みで解決します。
・外断熱材と基礎の刷毛引き仕上げ(化粧仕上げ)も同様です。
 特殊な刷毛引き仕上げ材を使って対応します。
・それでも、シロアリに万一突破されたら・・・
 基礎の構造でシロアリが土台に到達できないようにします。
・シロアリは空気に直接さらされないように蟻道を造らないと行動できません。
 断熱材との隙間を上がってきても、外気に面するように基礎を造ります。
・シロアリ対策のキモは、定期的な点検と対策です。
 外周部を点検できる仕組みにします。
もちろん、まだまだやるべきことはあります。

なんだか、面倒くさいと思いませんか。
面倒なうえ、まだやらなければならないことがあるのです。
基礎断熱は床下は家の中・・・ということになるので
一般的な防蟻剤は危険なので使えません。
もちろん、シロアリ対策された加圧注入木材も「土台や大引き」に使えません。
まだまだありますが、これだけみても結構大変。
それでも、基礎外断熱を採用するそれだけのメリットはあるのでしょうか。
そのメリットに、納得できなければ「普通の基礎」にすることですね。

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