2010年の三月に入居されたKさんのお宅は、8寸桧の大黒柱を6本も使った和風住宅です。
入居当時は未完成だった、玄関までの通路も庭も出来上がり、
ひときわ目立つ豪邸になりました。
光熱費ゼロの家に・・・
・家族 夫婦 子供さんは成人の男女、そしてお母さんの5人家族で
奥さんはお母さんの介護をしている専業主婦です。
・オール電化住宅
・太陽光発電4kw/h
・木造住宅 工事面積55坪(吹き抜け5坪含む)
建物も大いく、大人の家族数も多く、在宅介護だったので一般的な生活パターンよりも
電気の使用は多くなっていると思います。
(練馬のYさんのお宅も、電気とガスの合計が176,148円とKさんと近い金額でした)
昨日、二年目の定期訪問のときに頂いたのが、光熱費の集計です。
クリックして拡大してください。
Kさんのお宅の光熱費分析
1の入居時は床暖房を24時間フルに運転したため電気代が多くなっています。
2は昨年末に一緒に住んでおられたお母さんがお亡くなりになり、自宅で葬儀をしたため
電気代が多くなっているのだそうです。
3の2011年を見ると支払い電気代179,775円、売電174,000円
年間の光熱費の収支は▲5,775円の持ち出しでした。
光熱費ゼロになりませんが、それでも電気代は月にタバコ一箱分強で終わったのです。
Kさんのお宅の大きさと家族構成を考えれば悪くない数字です。
これなら、暮らしを変えず、システムを少し変えたらエネルギーは黒字になります。 ↓
(床暖房の熱源を電気ボイラーから床暖房専用ヒートポンプに替え、計画換気を三種から一種の全熱換気にする)
月の電気代は1万円以内ですから、冬場の金額との差は暖房に使った電気代とみなすことが出来ます。
すると、2011年2月の電気代は27,537円、通常時よりも多いのは17,000円程度です。
これの大半が、暖房用のボイラーに使われた電気代、これをヒートポンプにすると1万円以上節約できます。
2010年12月~2011年3月まで4ヶ月間で支払った電気代は90,887円です。
通常電気使用金額は9,000x4=36,000円
差額は54,887円、これが暖房費とみなせます。
これをヒートポンプを熱源にすると5,000x4=20,000円で済むので、換気はそのままでも
34,887円電気代を減らせるのです。
すると、年間の光熱費収支は
「30,000円弱」の黒字になります。