記事一覧

床下は人にも家にも大切です 4

基本的な知識から・・・
一般的な基礎として

「布基礎」と「ベタ基礎」があります。

布基礎は、ハウスメーカーや地元の大手建築会社が採用しているようです。
床下は土のまま、なかには防湿のビニールシートが広げられることもありますが、
昔からある基礎でもあります。

ベタ基礎は基礎の内部からの湿気を防ぐ効果があるため、
最近の木造住宅や2x4工法で
取り入れられている。
造りかたは鉄筋コンクリートで耐圧盤をつくり、
その上に基礎の立ち上がり部分を接続します。

二度に分けて工事をするためつなぎ目が出来、ここから水や白蟻、
そして鉄筋の腐食が発生することが欠点といえます。
アップロードファイル 624-1.gif

アップロードファイル 624-2.gif

アップロードファイル 624-3.gif

アップロードファイル 624-4.jpg
(継ぎ目がハッキリ見えています)
アップロードファイル 624-5.jpg

こうした問題を防ぐために採用されているのが「継ぎ目の無い一体基礎」です。
しかし、この基礎にも弱点があります。
基礎内部が気密空間になるため、コンクリート打設時の
水分が原因で床下に結露が発生し、
それがひどくなるとカビの発生につながりかねないことです。

それを防ぐためには、基礎の内部も家の中同様に換気空間にして
いつでも空気が循環するようにしなければなりません。
ということは、当たり前のことですが「白蟻処理剤」は一切使えないことになります。

家の中だから当然です。
すると土台や大引きといわれる床下に使う木材も
「白蟻処理した加圧注入材」は使えません。・・・・・
だから国産無垢材「桧」を使用しています。

そんなことまでしなくても・・・・普通の基礎でいいのでは・・・ですよね。

一般的な布基礎と比べて工事費は相当高くつきますし、
「ベタ基礎」に比べても○拾万は高くつきます。
それだけのコストや難しい施工をしながらでも、この基礎を採用するには、
それだけの価値がなければ使えません。

この基礎だからこそ出来ること・・・・
その価値とは・・・

練馬のY様の感想がその答えの一つでもあります。
それは・・・
具体的な設計作業に入る前に幾つかの現場を見させてもらいましたが
その中で忘れもしません。

完成後の引渡し直前の建物を見せて頂いた時のビックリ体験でした。***

一昨年の夏の暑い盛りの時にその建物に入ると、
エアコンで冷えているのかと思うほどの涼しさで、
思わずエアコンが作動してるんですかと聞いたところ、引渡し前で
未だエアコンは設置されていません、

地熱を利用していますのでその効果ですとの回答に

パートナーさんなら自分たちの希望する住宅が
建ててもらえると確信いたしました。

 おかげさまで快適な住まいにしていただけました。

住まいはこれで完全ということはありません、
だからよりよい家づくりを目指してあらゆる情報を仕入れ、
訪問し、現場を見てよいものは取り入れる・・・
そんな家づくりを今も続けています。

床下は人にも家にも大事です。 3

なぜ、『基礎断熱』は温暖地域ではたった6%程度しか採用されていないのか?

それは、採用するメリットよりもデメリットのほうが多いから?

ここで注意しなければならないのは、誰がデメリットが多いと感じるのか・・です。

それは、家を建てる施主よりも『施工業者』でしょう。
床下を気密空間にするには布基礎ではなく
耐圧盤を造り『ベタ基礎』にする必要がある。
これらは結果的に大幅な施工費アップにつながります。

基礎断熱の使用する板状の断熱材で『白蟻対策』がされた
材料は、私の知る限り一社しか取り扱っていません。
一般的な断熱材を使えば、たちまち白蟻の餌食となるのは必然ですから
業者としては、やりたくない工事だともいえます。
しかも白蟻対策として薬剤を使用できないので床下に使用する土台などにも
影響してきます。

(ハウスメーカーの基礎工事の現場は一度見ておいたほうがいいですね。)

また基礎コンクリートを打設するときに使う水から発生する
基礎内部の湿気対策が欠かせません。

これをしないで置くと「床下はカビ空間」となる恐れがあります。

床下も室内と考える以上は、ここも当然計画換気空間と
しておかなければなりません。
床下と室内を常時空気が還流するような仕組みが必要になってきますね。

このように施工も面倒でしかも白蟻リスクもあり工事費用もかかるとなれば、
よほどのメリットが無い限り採用するのは考え物です。

普通の基礎は床下空間が外部と同じなので『冬は足元が冷える』・・・
白蟻対策として5年に1回床下に薬剤を散布する・・・

以上のことをよしとするなら床下は家の外でもいいはず。

しかし、基礎断熱に他の仕組みを組み合わせることで『床下断熱では不可能なこと』が
可能になるとしたら・・・

床下は人にも家にも大事です。2

基礎断熱には、基礎外周の立ち上がり部分に板状の断熱材を施工するものと
基礎の内部外周部と底部の一部に断熱材を施工する方法があります。
(内外とも断熱施工することも)

多くの住宅で採用されている「床断熱」は基礎内部は外部としているのに比べ
『基礎断熱』では家の中と捉えることになります。

この技術は北海道などの寒冷地の技術として確立されてきましたので
温暖地での普及は進んでいません。

一般的な床断熱基礎は
換気口や基礎パッキンで通気を確保するので
外部の温度、湿度、風の影響を受けます。

『基礎断熱』では
基礎の内部は『高断熱、高気密』の密閉された空間となり
外気の影響を受けなくなり、むしろ室内環境からの影響を受けることになります。

アップロードファイル 1393-1.jpg
コンクリート打設前に
型枠内部に白い防蟻断熱を施工しておく

次回はそのメリット、デメリットを

床下は人にも家にも大事です。 1

湖畔の家の基礎は一体打ちの「基礎 内・外断熱」です。
基礎は「60㌢」と高く
内部を人がもぐり点検することや、配管チェックを考えた
基礎です。
アップロードファイル 1391-1.jpg
日本の基礎は北海道では35%程度は基礎断熱、これが温暖地域になると
基礎断熱は6%前後、実に94%は床断熱になっています。

温暖地では『床断熱』がこうも圧倒的に多いのでしょうか。
地面に近くて、一年中外の湿度や空気にさらされている
床下・・・足元が冷えて仕方がない・・・

床断熱とは
1階の床下全体に断熱材(グラスウール・スタイロホーム等)をとりつけて
床下の熱気や冷気を少なくする工法です。

床下・基礎の内部は『家の外』となり
床下の通気は「換気口」や「基礎パッキン」などで確保しています。
というわけで、断熱材と床の仕上げ材を挟んでいるだけで
その上が生活する1階の床ということになります。
1階の床は断熱性能なんてないのに等しい貧弱な部位なのです。
これを解消するには『基礎断熱が一番』なんだけれどね・・・・

アップロードファイル 1391-2.jpg
この床の仕組みに比べて一般的な『外壁は』
外部仕上げ材、防水紙、断熱材、石膏ボード、ビニールクロスで成り立っていて
床と比べれば熱を通しにくい構造になっています。

長期優良住宅・・造り手の考える「家造りのこだわり」「いい家とは・・」

「いい家」この言葉は漠然としすぎているとおもいませんか?
住まいに関してどんな希望を持っているのか、それこそ人それぞれで家族でも意見が一致しないのが実情です。
当社で打ち合わせをさせていただくお客さまの大半は、最初はご主人の意見から始まり
途中からどうも、奥さんの意向が強くなってきてキッチンなどの設備やインテリアに進んでくるとご主人は、影が薄くなってきます。
でも、構造や断熱など住まいの基本となる大切な部分については、やはりご主人が・・・・

家造りの本はさまざまありますが、打ち合わせの様子でわかるように住まいの基本「構造・断熱・気密」を中心に書かれたものと、「インテリアや家相、子育て・使い勝手などの間取り」といった女性が興味を抱く本とに分かれるようです。

そこで建築主のあなたから見た「いい家」とは異なった視点で、建築に携わる現場の立場から造り手としての「家造りへのこだわり」「いい家とは・・・」を考えて見ます。
何をもって「いい家」というのか?
その答えは住宅会社・工務店によってまったく異なっています。
「価格志向・まず安くなければ売れない」と考える会社にとっては、いかに工夫して少しでも安くて、見た目良く見える家が「いい家」となります。
一方「国産の木材を使ってこだわった家造り」をする工務店もあります。
その工務店にとっては、産地との連携した造り手の見える家造りこそ「いい家」です。
最近の傾向では、住まいの性能「快適で省エネルギーの住まい造り」を求めて高断熱・高気密などを追求する工務店が増えたことです。
この高断熱・高気密にはさまざまな方法があるため、「いい家」を求めて各社それぞれわが社の特徴を差別化しています。
「いい家が欲しい」という本が出版されています。
その切り口の言葉として
「断熱方法」「依頼先」「構造」がよければ良い家が造れる・・・これって結構的確な指摘です。
というのも、「依頼先」の選択こそが、あなたが求める理想の家造りに間違いなく大きな影響を与えるからです。
極端な言い方になりますが、それこそ「全て」といっても私は過言とは思いません。
といっても、そんな工務店・建築会社をどのように探したらよいのか難しいのも現実でしょう。
私自身が家造りの本を書いているからでしょう、全国各地の本を読まれた方からさまざまな質問をいただきます。
その中で一番多いのが近くで「良い建築会社を知りませんか」というお問い合わせです。
これは正直言ってとても難しい質問です。

函館の読者からこの質問があったときには、あまりにも真剣でしたのでお手伝いしてみる気になりました。
インターネットで函館の業者を検索し、その中で「ここはどうかな・・・」と思った会社に電話を掛けました。
私が受けた印象では「この会社なら質問者が望んでいる家造りに向いているかも」でした。
いろいろお話を聞かせていただいて、質問者にご紹介したのです。
結果として、大きな工事が成約となり双方からお礼のお言葉を頂戴したのでした。
(依頼者・業者さんの双方ともいまだに一度もお会いしたことはありません)
こうして遠距離にもかかわらずうまくいった要因を考えてみると、なによりも建て主の家造りに対する「イメージが明確」だったこと、そして業者の造る家の姿が見えていたことがうまくいった要素だと思います。
お互いの方向が一致していれば「いい家」を造るのは難しくなさそうですね。

では、私自身が考える「いい家」とは・・・
そこで、家造りの骨格に当たる部分から考えてみました。

まず、「基礎」はどうあるべきなのか・・・・
まず、一般的な基礎はどのようなものか、そこに潜む問題を明らかにしなければなりません。
「二百年住宅」とか「長期優良住宅」そして最近何かとテレビなどで放映されるようになった
「白蟻の被害」と基礎はどのように関係してくるのでしょうか。

アップロードファイル 184-1.jpg
このような意識が薄かった数年前の当社施工の基礎です。
鉄筋コンクリート布基礎で地面からの湿気を防ぐ防湿コンクリート、基礎の外周部に断熱材を使うため「通気口」は造りません。
基礎の高さは「地面から45cm」これが当たり前の基礎だったのです。(内部空間は35~40cm)結構良い基礎だと思っていたのでが・・・

それでは、この一般的な基礎のどこに、問題があるのか?
「二百年住宅」「シロアリ対策」を考えたとき様々な問題が浮かび上がってきました。
「容易に点検・交換できるか」・・・・・床下が狭く、容易とはいえない。
「シロアリ防御は」・・・・・簡単にシロアリが入り込んでくる構造になっている。などもう一度
基礎のあり方そのものを見直すことになりました。

ページ移動