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被害の拡大するシロアリ対策の結論は・・・

シロアリが発見されたときには、建物の被害は相当進んでいると考えたほうが良い。
新築してから経った三年で被害にあってしまった家もあり、一般的なシロアリ対策では安心できないということがわかりました。
前提として
・シロアリのいる場所に家を建てている・・・と考えて対策をとる。
・シロアリ処理に使う薬剤は住む人の健康に影響を与える。
その対策は
・シロアリの進入を阻止するために基礎から見直していく。
(継ぎ目のない基礎の採用)(玄関の土間は基礎と一体にして継ぎ目をなくす)
・水道管・給湯管・排水管を基礎の内部に埋設するときに、基礎との接続部分がシロアリの進入口にならないようにする。
それぞれの導入管は出来る限り一つにまとめ床下で各部分に分岐する。
・土台・大引きなど床下に使用する木材は桧とし、薬剤注入の防腐材は使わない。
 (床下にはシロアリの薬剤散布は将来にわたってしない)
 内部の木材は青森ヒバ液・外部はハチクサンというシロアリ処理剤を使う。
・外部の基礎下部にシロアリ処理剤を注入して土壌処理をする。
(薬剤の効力は五年、その後は五年ごとに処置をする)
・シロアリの食害にあわない基礎外断熱材を採用する。
・基礎は外部も内部もシロアリの点検と万一の処置を簡単に出来る仕組みを作っておく。
(床下空間を標準として55㌢とする)(基礎外周部に蟻道を点検出来る仕組みを作る)
・シロアリが万が一発生したときは、そのつど対策をとる。

シロアリに対する薬剤処理の効果は五年です。
ということは、シロアリ処理を五年ごとに繰り返す・・・・
それでも、被害は発生しているのです。
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一般的な基礎は、床下にもぐって薬剤を散布しています。
しかし、住宅の立ち上がり部分や構造体の内部は新築工事の時にしか出来ません。
まさか五年ごとに壁を壊して・・・そんなことは出来るはずもないですよね。
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五年しか効力のない薬剤を使っていながら将来にわたって建物そのものはシロアリ処置が出来ないというのも不思議なことです。
それだけに、シロアリ対策は長い期間を考えた対処が必要になるはずです。
このシロアリ問題を抜きにして『長期優良住宅』はありえないと思います。

基礎の構造を見直す・・シロアリ・長寿命対策

専門家に指摘されたことの、一つ一つを検討して基礎構造を見直すことにした。
まず、基礎は「家の中か外か」の答えは・・・・寿命の「長い住まい造り」と「健康になる家」も考慮していくと「基礎は家の中」と考える方が良いという結果になり基礎外断熱を採用する。
すると、シロアリの進入を防ぐだけでなく、いつでもシロアリの点検ができる仕組みが必要になってきます。
今まで採用していた「土間床工法」は、シロアリの点検が不可能なためやめることにしました。
そこでシロアリの侵入を防ぐために
①基礎の立ち上がりと底盤を継ぎ目がないように「一体構造」にする。
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②給水・給湯・配水管は先行配管としてその立ち上がり部にシロアリの進入防止策を施す。
③基礎断熱材は発泡ガラスの断熱材を使い、基礎との間に隙間を作らないようにコンクリート打設時の型枠の一部とする。
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④玄関土間部分はシロアリ進入リスクの一番高い場所、ここは基礎と一体にコンクリートを打設して継ぎ目を作らない。
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⑤シロアリ処理の薬剤は建物の内部には「青物ヒバの抽出液」として外部は『薬剤』を
 土壌と立ち上がり部に使用する。
⑥「床下は家の中」ので、在来木造も2x6も土台と大引きは桧にする。
   (防腐土台は使わない)
⑦万が一、外の基礎断熱材からシロアリが蟻道を作って進入ないように「特殊なバリア」をつくり、あわせてシロアリを外部から目視できるようにする。
⑧床下は建物の中とするので、基礎は高気密構造にして床下の高さを 大引きの下で55㌢を標準とする。(最低で一般の基礎と同じ35㌢)
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これによって、点検が容易になり万が一のシロアリ被害に対しても対応が出来る。
施工の様子は続けて見てください。

シロアリ被害防止・二百年住宅を求めて

二十五年とか三十年で壊していた住宅から、なんと二百年住宅にだって・・よく言ったものだ。
まじめにそれだけ寿命のある家を造ろうとしたら、ただ丈夫なだけでは駄目で、時代の変化に対応できることと、家そのものに愛着を感じられるようにしなければとてもではないが、その半分の100年も持ちはしない。
半分の百年住宅でもその間にはさまざまなことが求められてくる。
例えば私が住んでいる家は築26年目を迎える。
その我が家にガスを供給している武州ガスからガス管の交換を薦める葉書が届いている。
そんな時、1月30日のNHKの報道番組で古くなったガス管で事故が多発しているとの放映があったのです。

家庭のガス管はメーターから先は個人の資産、だから交換も個人負担でということなのだが、始末の悪いことに我が家は南道路で、コンクリートの駐車場から一番遠いところにガス管が引き込んである。
これを交換するとなると、コンクリートのハツリと補修など余分な費用がかかりそうです。
現実には危ないのであれば交換するしかないわけですが、これと同じようなことが水道管にも近いうち発生する覚悟はしている。
(それならば最初から、寿命の長いガス管や水道管を使ってくれたらいいのに・・・)
建物を新築したときには気にもしなかったことが、十年近くで問題になることがある。
設備の交換や、シロアリの点検駆除、水道ガスなどのインフラの交換などの時には、床下の状態が問題になってくる。
土間床基礎の場合床下のないため、配管の交換はともかく、違ったところにキッチンや浴槽を移設するリフォームなどでは何かと問題が発生するかもしれない。
なによりも、床下の点検が不可能というのは「シロアリ問題」を考えると二百年住宅とはいえないことになる。
ヤハリ基礎構造を根本から見直す必要があるようです。
そこで、指摘されたことを思い出してみた。
シロアリの問題として注意しなければならないと指摘されていたことは、
・床下はシロアリとの緩衝空間、できれば開放して防湿などせずに土のままがよい。
・青森ヒバでもシロアリは食害する。ましてや桧などは・・・もちろん炭を塗っても意味がない。
・シロアリは南面の暖かい土の中を好み、土間コンクリートの下は棲家になってしまう。

玄関ポーチと基礎の間を空けてはいけない。

・基礎の外断熱はシロアリの食害にあいやすく蟻道を上って建物の構造体が被害にあう。

基礎の外断熱材はシロアリの被害にあいにくいというだけでは駄目で、基礎との隙間や

基礎の仕上げモルタルのひびなどから構造材の被害につながる。

基礎の外からのシロアリ被害を最小限にするには、シロアリ被害を食い止める処置とあわせて、必要に応じて点検できる仕組みが必要。

基礎の中はシロアリの点検が容易に出来るようにしておき、万が一シロアリの蟻道を発見したらそのつど対処する。アリの巣そのものを駆除しなければ又シロアリは発生する可能性がある。

基礎の中に引き込む水道管・給湯管・ガス管・排水管などが、シロアリの侵入口にならないようにする。

・家全体に過剰なほどのシロアリ駆除材料を散布するのは意味がなく、人間の健康を損なう恐れが強い。
もっといろいろ気をつけなければならないことがあったかも知れないが、これだけでもシロアリに関して私の今までの常識を壊すことにつながったのです。

シロアリのことを考えたら基礎断熱はやめたほうが良い・・・・これからの家造りはこの基礎の断熱問題を抜きにしては考えられないのです。
木材は長持ちしたとしても、その下にある「基礎の寿命はそんなに長くはない」となるとその上に乗っている建物も長持ちしないことになるわけです。
基礎コンクリートの寿命を短くしているその理由を突き止め、その対策をしなければ二百年住宅など絵に描いた持ちに過ぎません。
そこで、今建てられている住まいの大多数の基礎がどのようになっているか見てみたいと思います。
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基礎パッキンで通風を確保する基礎で、基礎は底盤のうえに型枠を組んで立ち上がりを打ち込む、これが圧倒的に多い基礎です。継ぎ目から雨水等やシロアリの浸入口となる。

なぜなら、これを知っていて、その欠点を解決してこそ基礎の寿命を伸ばすだけだけでなく、シロアリ被害を防止する事にもつながるからなのです。

まず家造りそのものを決定する基本的なこと「基礎の中は家の中それとも外」なの・・

基礎断熱で床下空間を家の中とする・それとも床下の通風を取るのか。
床下空間が家の中なら
・「シロアリの防蟻処理」は出来ない。
・家の中と同様に、換気・通気が必要になる。
床下は家の外・・・通気を取るなら
・基礎に通風窓か基礎パッキン構造にして、断熱は1階の床面で構成する。

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シロアリの専門家の意見を現場で聞くと・・・

「床下が危ない!」の著者でもありシロアリについては日本で有数のエキスパート神谷さんに
当社のシロアリ発生現場に立ち会ってもらいました。
そのシロアリが発生した建物は、築三年です。
まず羽蟻が出たとの連絡をもらい早速訪問してすでに採取してあった羽アリを預かり当社のシロアリ業者に見せたら「ヤマトシロアリ」だとのことです。
なぜ・・・そもそもシロアリ被害にあうはずのない基礎構造だったはず。
それは当社が標準として採用していたSRC基礎といって床下がない基礎です。
床下そのものとシロアリの餌になる木材がないためシロアリの薬剤散布が不要なとてもすばらしい基礎です。
本来床下の木材もなく、シロアリ被害にもあうはずのない建物でなぜシロアリが・・・・・
同じ疑問はお施主さんも。
同じように、私もどうしてなのかまったくわかりません。
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そこで、ここは当社がシロアリ処理を依頼している業者に立ち合わせることよりも、すでに読んでいた「シロアリが危ない!」の著者の神谷さんに立ち会ってもらう事を考え連絡をとることにしました。
するとありがたいことに、忙しい時間を割いてわざわざ川越まで来てくれるといいます。
専門知識と現場経験の豊富な神谷さんなら・・・早速現場を見てもらいました。
お施主さんも、インターネットや本で調べてすでに神谷さんの存在は知っていて「神谷先生に見てもらえるナラ安心・・・」と思ったようです。
現場の状況ですが、シロアリの被害は玄関の「上がり框」部分からリビングの壁、内部の廊下まで結構広範囲に及んでいたのです。
シロアリは進入口として1ヵ所を突破すれば、住む人の知らないうちにどこまでも広がっていきます。
そこでまず、シロアリの処理を神谷さんにしていただき、その後で被害にあった部分の交換と内装の仕上げのやり直しをすることになりました。

シロアリの侵入場所として一番多いのは解体現場でも多かった「玄関」でした。

なぜ、湿気などない玄関で・・・・
そのときに神谷さんから教わったのは、シロアリは暖かい場所を好むため玄関の土間コンクリートや日当たりの良いリビングの前のテラスコンクリートの下はシロアリにとって一番居心地の良い場所だということです。
一般的にこれらの土間コンクリートは「基礎」とは別に打ち込みをするため基礎の立ち上がり部分とコンクリートの間には隙間が出来るものです。
コンクリートの下を進んだシロアリはこの隙間から基礎を上って「上がり框」にたどり着き、そこから被害が拡大するのだといいます。
まさしく、今回の被害はそのままだったわけです。
神谷さんはこうもいいました。
私たちはシロアリが生息している土地の中に家を建てているのだという前提で考える必要があるのです。
お寺や神社、昔の建物の床下のようにいつでも人が潜れる空間があれば、シロアリの被害を
発見することも容易で、対処もできます。
本来はこのように建物の床下を開放して小動物や微生物、シロアリとの干渉空間として考えることが必要なのでは・・・
そのことによってもたらされる多少の暑さや寒さは我慢することが出来ないのでしょうか・・・

・・・・・シロアリとの問題を考えるだけならそれが一番かもしれないが、住宅を造る立場としては建築基準法の問題や構造的な問題、そして「省エネで暖かい家・涼しい家」を造るためにはそれはチョット無理かもしれない。
ただ、今回と同じような家造りは全面的に見直す必要があると確信できました。
ちょうど「二百年住宅」が話題になりだしたときで、そのことも含めて検討を始めたのです・

シロアリ被害の実態と通説の間違いとは!

シロアリとはまことに難しい生き物だと思う。
私たちは「床下が高ければ・・・」「床下を乾燥させれば・・・」シロアリの被害は無いと多くの場合考えている。
だから、床下に炭を引き込んだり防湿コンクリートを施工する。
しかし、これらは木材の腐りには有効だがシロアリには関係ない。
同じように、青森ヒバ・ヒノキ等の樹種であればシロアリが防げるかと言うとそれもないという。
特に地球温暖化によって「シロアリ」の生息地が今まで生息していなかった北海道まで広がってきています。

シロアリ被害は予想以上!
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シロアリについては様々な迷信がある。特に全国各地に広く生息し、身近にいながら迷信や俗論の多いのがヤマトシロアリである。

迷信・俗論                                   実際の生態
木材が腐るとシロアリが発生する                  因果関係は全くない
シロアリは木材腐朽菌に誘引される                蟻道は誘引されない
蟻酸を分微し、物体を溶かす               シロアリは蟻酸を分泌しない
湿った木材しか食べない                       乾いていても食べる
湿気がなければ生きられない                    地下の水源から持ち込む
高い場所は被害が少ない        コロニーが大きくなれば、高い場所も活動範囲となる
断熱材など栄養のないものは食べない             物質はあらかじめ判断しない
ヒバなどは食べない                樹種は選択しない。被害の度合いは異なる
羽蟻は光に向かわない                       強く光に誘引される
炭やマイナスイオンを嫌う                      全く嫌わない
高い床下ではシロアリは侵入しない       統計とは異なり、1mにもおよぶ蟻道がある

(以上は「「床下」が危ない!神谷忠弘著  岡崎シロアリ技研 (株)エクスナレッジ より抜粋)

なんとも難しいこのシロアリが生息しているところに家を建てている・・・・という前提で家造りを考えなければいけないのだとわかります。
さてと、それなら「シロアリ」とどのように付き合っていくか。
今盛んに薦められている家造り、
「二百年住宅」とか「長期優良住宅」は「耐震」「耐久」に優れているだけではだめなのです。シロアリの被害にあったら耐震・耐久・長寿命の家もあったものではないのです。
特に怖いのは「シロアリの食害が地震による被害を大きくしている」事実です。
地球温暖化が進む今、まさしくシロアリに対して有効な対策が必要なのです。

あなたもシロアリの勉強するなら最適な本があります。
「床下」が危ない!神谷忠弘著  岡崎シロアリ技研 (株)エクスナレッジ です。
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当社のシロアリ発生現場にも立ち会ってもらい、その時貴重なご意見を頂戴しました。
その意見を自分なりに吟味しながら、さまざまな要素を検討して、今まで採用していた住宅の基礎を全面的に変えるとともに、シロアリ業者を変更しシロアリ対策の全てを見直すことになったのです。

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