基礎は「高いほうが良いか、それとも低いほうがいいか」と聞かれたとしたら、
誰でも「それは高いほうがいいよ」と言うかもしれません。
(雪国はそもそも高い基礎が当たり前だと思うので、ここでは、関東よりも西に関しての話だと思ってください。)
では、具体的に高い基礎が良いと言うその訳は・・・・
「地面から離れるので、通風が多くなり床下の湿度から木材の腐朽を防止できる」
それと
普通の基礎は確保できる内部の高さは
「約35~40cm」程度、人が腹ばいになってやっと通れる程度しかありません。
これでは、日常の点検はもちろん
お風呂やキッチンなどの住宅設備の交換、
そして次に発生する給水管・排水管の交換も容易なことではありません。
そしてシロアリに対して重要なのが、定期的な床下の点検だと言われています。
しかし、はいつくばってやっと床下に入れる程度の空間しかないとしたら、
あなたは自分では点検する気にもならないのではないでしょうか。
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ならば、あと10~20cm空間を確保して「50~60センチ」あればどうでしょう。
白蟻点検・水漏れの点検や住宅設備の交換は容易になり、
結果として木材腐朽対策・シロアリ対策も有効になるはずです。
ネックは基礎が高くなれば、鉄筋やコンクリートも余分に使うのでコストは上がります。
また
道路との距離や建築地域によっては、建物の高さや斜線制限があり難しい場合もあります。
しかし、その問題がないとしたら建築コストをかけても得られるメリットは
価格以上のものがあるのです。
長持ちする家・・・構造的にだけでなく、点検修理が容易で、修理費用も安い家。
基礎はこうしたことも考えながら、選択してみてはいかがでしょうか????