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国産材の太い柱や梁は隠さない…都市型民家 5 好みに合わせて

家の外から見る家の様子と完成し家の中。
そこには、常識的な感覚でいうと相当差がある。
室内の内装は床はヒノキと杉のフローリング
そしてタイルも・・・
1階はユニットバススペースを除いてすべての場所には
「床暖房」が。
そんな床暖房は建築コストが高いのが当たり前なのに・・・
しかし、まてよ・・・なぜフローリング(縁甲板)が「ヒノキ」なのか。
床暖房すれば床材は反ったり割れたりするはず。
なのにヒノキの無垢材とは。
二階は杉の縁甲板・・自然な板だから節もあるし色も赤と白が混ざっている。
壁は、しぜん素材の塗り壁材にワラを混ぜて左官屋さんが塗っている。
家の中の空気がなんと心地よいことか。
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リビングの一角には畳のコーナーが。
この畳を上げるとそこは収納できるスペースがある。

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国産材の太い柱や梁は隠さない…都市型民家4

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外観デザインは、民家型住宅のように外部に柱や梁を表すことはしない。
だから、外から見る限りあなたの好きな自由なデザインを選択すれば良い。
この家で使っている主な柱や梁は国産の杉、それも五寸x八寸(150x240)の木材だ。
柱も梁も製材乾燥したままの姿や色のまま。
時とともに変化する木の色を楽しむことになる。
好みのデザインがあれば、自然塗料で色を付けることも面白い。
木の呼吸を止めない・木目を生かして塗装すれば全く異なったイメージに
なるだろう。
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国産無垢材の太い柱と梁で造る「都市型民家」3

国産無垢材で家を造る・・・これって当たり前の家づくりのはず。
なんといっても世界有数の森林面積を誇る日本。
しかも、戦後植林された「杉・ヒノキ」が多い。
ただ育ちすぎて伐採適齢期を過ぎようとしている。
柱にするには太すぎる、そんな木材を効率よく使う仕組みを考えれば、
国産材をふんだんに使った家も「適正価格」で求めることは可能だ。

国産材をふんだんに使った家を造るのなら
ぜひ取り入れてほしいことがある。
それは・・・国産材を使うのなら「無垢材として」「主な柱や梁」は隠さないこと。
軸組工法で造る家はハウスメーカーも工務店も家は鉄でも集成材と構造材の違いはあるが
柱や梁を石膏ボードとビニールロスで包んでしまう「大壁工法」を採用している。
これはまさに「化粧が命」の家づくりだ。
加えてコンピューターで家のエネルギーを管理して
ゼロエネルギー住宅などをこれからのすすめるはず。
それを建てる人が好ましいと思うから売れているのかもしれないが、
もっとシンプルに身近に存在する森林の木材を使って
その木材の姿が見える「正直な真壁工法」の家も検討してほしい。
そんな家づくりは田舎ぽくて嫌い・・・まあそう決めつけないで。
あなたの好みで、自然な家づくりもよし、都会風にアレンジしてもよい。
もちろん「輸入住宅スタイルもOK」
共通するのは「国産無垢材の(太い)柱と梁の見える家」というコンセプトだけ。
価格は工夫することでほぼ40坪程度の家なら「50~60万」で可能なはず。
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国産無垢材の太い柱と梁で造る「都市型民家」2 建て方

杉が余っている。
伐採されないから毎年毎年この杉は大きくなる。
こうして40~60年かけて大きくなった杉の用途は、昔なら酒や味噌の樽とか桶などに
使えたのだろうが、現代はそんな用途もほとんどない。
木造住宅に使う国産の柱は『芯持ち材』
それには大きくなりすぎて使えない。
となると、梁または床板・下地板?
どちらにしても、手間暇かけて伐採し山から製材所に運んで
商品にするには絶対コストが合わないことになる。
それに、この柱の中心は赤い芯ときには真黒な黒芯がほとんど。
これがまた樹脂分が多くて乾かない。
そのまま住宅に使えば割れる、縮む、反る、なんとクレームの要素が満載だ。
こんな時一番大切なのが「乾燥技術」
そして、なんといっても家づくりの最大の関心は「価格」
高くては、どんなに好みであっても「高根の花」となるわけで
この問題をも同時に解決はなければ・・・
今、ここに紹介させていただいているということは
これら価格も含めた問題の多くは解決した…ということでもある。

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国産無垢材の太い柱と梁で造る「都市型民家」1

数日前、これから家を建てられるお客様の紹介で「愛工房」経由の低温乾燥した
杉の縁甲板を取り扱っている有限会社 加藤木材さんにお邪魔致しました。
日本の国土の70%近くが、森林という世界でも有数の国なのに、外材輸入に
頼るおかしな国日本。
戦後植林した針葉樹の多くは「杉」
その杉の森林に占める比率も半端なものではありません。
問題は杉が家づくりなどに利用されないことにあります。
なぜなのか、一番の問題は山で伐採したり手入れをする費用も出ない
木材の価格です。
もう一つは品質、とくに乾燥の問題に尽きるでしょう。
杉は乾燥が非常に難しい木材。
そして、最後が流通の問題。
そこで、これらの問題を解決しようと活動しているのが加藤社長でした。
「世界一高い杉」・・・と自慢する?その訳は。
今まで厄介者として扱われていた「杉の黒芯」を加工した床材です。
「黒芯」は杉の樹芯で黒い色をした部位。
乾燥プラントでも乾燥が難しく、最も精油分豊富なところ。

お話を聞いていて、私の取り組んでいる
国産杉の太い柱と梁で造る家
母大樹の家と共通します。
ただし、お客様と向き合いながら家を造る場合、望まれるのはどんな家なのか。
自問自答する必要があります。
そこで提案したのが
国産杉の太い柱と梁を表しにしながらも、おしゃれな家づくりでした。
民家的な雰囲気になりやすいこうした造りをいかにかっこよくまとめるか。
キーワードは「都市型民家」
どこにもないたった一つの「我が家」
そんな家ができるまでをまとめてみました。

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