家の中に外部の騒音が入ってこない、最近の住宅・特に高性能サッシを使った「高断熱高気密住宅」は大変優れています。
しかし、外部の音が外から入ってこないということは「内部の音も外に出ない」事でもあります。家庭の中では上下の音や給水排水の音、テレビ・・・など多くの音が発生していてその音をどのように扱うかによって住み心地も変わってきます。
特に、二世帯住宅のように上下に分かれて生活していて、しかもその時間帯が若夫婦は夜遅く、親世帯は朝早く、夜も寝るのが早い場合、気お使いながら生活するようになってしまいます。
排水の防音、上下の音の処理に神経を使い、英語塾とピアノの教室もあるこのお宅は今まで以上にさまざまな工夫をしています。
アップロードファイル 286-1.jpg
アップロードファイル 286-2.jpg
当社の標準工事は、1階居室の天井は水発泡ウレタンの吹きつけ、そして床の梁と天井仕上げは完全に分離、しかも石膏ボードも二枚貼ります。
床梁と天井が分かれているため二階で飛び跳ねても天井は揺れません。
アップロードファイル 286-3.jpg
アップロードファイル 286-4.jpg
この家では、さらに2階と3階の床に防音と防火をかねて石膏ボードを合板の上に貼り、無垢の床材をはってあります。
天井には水発泡ウレタン吹き付けの下にロックウールをいれ、遮音効果を高めました。
アップロードファイル 286-5.jpg
教室と教室の間、居室との境の壁にも防音ロックウールを充填、教室のドアは当然防音ドア、このドアは階段にも取り付け上下の音漏れを防いでいます。
二世帯が気持ちよく暮らす、その為には住宅の建築でできることもあるのです。
完成してからは、どの工事一つとってもあとからは出来ないことだらけです。
このように、完成してからは見えなくなっていしまう工事こそ、住まい心地を決めるのだと思うのですが、いかがでしょうか。