床下の土間に「エントレコート」を全面に塗りこみ、1階の床部分に換気ガラリを取り付けて
床下空間にできたイヤシロ環境を取り込むことにしました。
でも、二階が寝室の場合が多いわけですから、その空間にもイヤシロ環境を持ち込む(夏は床下の涼気・冬は床暖房の暖気を家中に循環させる目的も)仕組みをシンプルな方法で取り入れています。・・・・・これは次回
一般的に基礎は土間部と立ち上がり部を別々に打設します。
実はこれがあまりにも当たり前であるため今までは疑問に思っていませんでした。
しかし、莫大な被害をもたらしている白蟻への対策や今話題の「長期優良住宅」を前提にしたら、この当たり前の基礎はどのように考えても駄目でした。
そこで、土間と立ち上がりを一体で作る基礎工法に変えたのです・・・
継ぎ目は一切無い優れた基礎、その土間コンクリートにエントレコートを塗ります。
アップロードファイル 221-1.jpg
ところが、工事途中に雨が降りエントレコートは水の中、溜まった水は行き場が無いため
排水ポンプと人力で排出します。
と、折角塗布したエントレコートもなくなってしまいました。
アップロードファイル 221-2.jpg
工事中、建物の屋根やサッシ・防水が完了するまで雨が床下に溜まるリスクはあり続けるのです。
そこで排水を考え、土間コンクリートの中央部に水勾配を取りそこに排水のためのパイプを設置することになりました。
Kさんのブログ映像の中央にある塩ビパイプがこの排水溝になります。
アップロードファイル 221-3.jpg
とまあ、排水だけを考えればそれでいいわけですが、しかしこれでは白蟻の進入路をわざわざ作っていることにもなるわけです。
さらに基礎内部に地中の湿度も導入してしまいます。
そこで、このような問題を全て解決する方法を探すことになりました。
万一の浸水や漏水被害に対応して土間の防湿を確保しながら基礎内部に溜まった雨水等を
排出し、しかも白蟻の侵入を防ぐ細かなステンレスメッシュを採用した特殊な排水栓を使うことにしたのです。
アップロードファイル 221-4.jpg
アップロードファイル 221-5.jpg
これで、工事中の雨水や入居後の漏水などの被害は防止できます。
しかし、肝心な「エントレコート」を塗る作業は雨水の心配の無い状態まで待たなければなりません。
となると、内部塗装工事と同じ時期に床下にもぐって塗布することになるわけです。
これは、床下空間が高く取れている場合はよいのですが、一般的な高さしか確保できていない基礎で゛は、作業が大変苦痛です。
もう一つ、将来床下点検時にこのエントレコートが服について汚れることは防げません。
そこで、㈱バイオカーボン研究所と検討した結果、エントレ空間を確保するのは、基礎空間にエントレコートが塗布さえされていれば、その場所は床合板裏部であれ基礎の立ち上がり部でも、効果は変わらないとの結論になりました。
内部も含めた基礎立ち上がり部の塗布面積は、多少土間面積よりも少なくなりその分、水の配合を減らします。
塗料として濃い状態「エントレコートをペースト状」にすることになります。
これであれば、基礎の型枠をはずしてしばらくすれば塗布作業ができます。
(土間部のコンクリート表面の密度とくらべ立ち上がり部の密度は緻密)
このように、一つのことにトライする過程で、想定しなかった出来事が発生しその対策を講じるわけです。
これらの一つ一つの積み重ねの全ては
すべてが健康創造住宅のためにだと考えています。
我が家は家族全員が「健康になる家」を目指し続けます。