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家造りとお金の話・・・27 経費とは

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小江戸川越の中心街にイギリスのアンティーク煉瓦を外壁に貼った
2x6工法・・・一部車庫付三階建てオフィス。蔵造の街並みにもマッチしています。

『経費・・・粗利益』
人や動物が生きていくためには食べなければなりません。
会社や事業所が、利益を上げて
そこに働く人の給与等を確保するのもこれと同じことです。

素材を仕入れ、加工して適正な価格を設定して販売する。
これはどんなビジネスも同じ、常識はずれの価格をつければ
他社にはない圧倒的商品でない限り売れない。

では住宅はどうでしょう。

まったく同じ家を造ることはないので、比較するのは難しい・・・

坪数×坪単価=住宅価格・・・どこまで入っているのかはこれもさまざま。
細かく詳細見積もりをする会社もあれば・・・

仮に詳しい見積もりが提示されたとしても、

材料費、手間代、材工、運搬費などなど、バラバラですから
見積もりを見て理解できる人はほとんどいないと思います。

住宅は様々な材料を集めて、現場で施工して完成するもの。
価格については、その内容に見合うかどうかの判断でしかないと思います。

住宅とは違いますが、
家電製品も『定価』表示がなくなり『オープン価格』になっています。

定価という基準価格がなくなったために
価格が高いか安いかわからなくなってしまい、
ほかのお店やネットで調べた価格と比べている、そんなことしていませんか。

そういえば、最近は消費税は含まない金額の表示が多くなりました。
小さな金額の買い物ならともかく、そこそこの金額になると
「消費税は高いな…」といつも感じています。

最近必ず私がチェックしていることは…メーカーだけでなくラベルに表示されている
生産国。家電はもちろん食品は特に見ています。
安物にはそれなりの訳があるものですから。

家造りとお金の話・・・26 商材流通が変わる。

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『価格の本質』
住宅の値段を決める要素は三つしかありません。
各品物の「原価」と施工の「手間」そして会社の「経費」・・・
これらを寄せ集めて合計したのが
『建築費』

その中の「商品原価」

ここで、仕入れる品物によって相手の会社の都合による価格設定があります。
最終ユーザーを見据えて価格を設定しているケースと
私たちのような業者を対象に価格を決めている・・・この二つ。

最近は、最終ユーザーと業者も対象にした販売方法も多くなりました。
例えば大手のホームセンターやネット販売専門の「モノタロウ」など。
ここが便利なのは、「一個」単位で購入出来ること。
まとめて買う必要もないし、「専用口座」を作るわずらわしさもありません。

私も、小物はここで調達しています。

・最終ユーザーを対称にしている・・・インターネットなどで最終ユーザーが
直接購入できる商品などは、価格を安めに表示をしています。

・建築業者や設備業者を相手にしている・・・最終ユーザーから直接購入したいといわれても
建築業者などを通じてしか販売、施工に応じない商品。

一般的に著名な会社の商品の場合は『直接販売』はまずやっていない。
キッチンはユニットバスは・・・ショールームで見ることは自由に出来ても
                    購入するには取引業者を通じる必要があります。

仕入れ価格は会社と仕入先の取引によって異なります。
A工務店とB建築では同じ商材を仕入れても、同じ価格ではないのが普通です。

そして、それぞれの会社がいくらで仕入れているのかはブラックボックスなのです。
メーカーも、この違いが明確になることは好まない・・・やりにくくなりますからね。

こうしたメーカー商材と違って
床材などはネットショッピングが可能ですが、施工が伴うのと施工後の保証がない・・・
これは
支給された資材だと当たり前のことだと思ったほうが無難です。

ネットで購入すると業者価格より安い・・・こう思っているかもしれませんが、
                          残念ですがそんなことはありません。

ネット業者も商売です。その価格の中には「仕入れ+経費」が
   含まれているのは当然なことで、「現場までの輸送費は別」になっています。

その資材の受け取りは自分で・・・宅急便と同じですね。
現場で受け取るのか、それとも自宅で・・・施工までの保管は。
床材を例にとると、施工面積数量×品物の価格=ではありません。

無垢材の場合品質のばらつきもあるので、多少のロスを見て取り寄せる・・・そうしないと
                      現場で大工さんや職人が中途半端に遊ぶことになります。

注文住宅の場合は特に、現場における施工管理と手配管理は
                         重要で品質や工期を左右することになります。
安い・・高い・・・目の前の価格は安くても最終的に高くなっては意味がありません。

いずれにしても、価格のオープン化はこれからますます
                    避けて通る事は出来ないでしょう。

家造りとお金の話・・・25 後悔したくないね。

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「家造りに駆け引きは・・・」
お金の話となると、何かと警戒心が強くなるのが普通の心理かもしれない。
特に注文住宅のように『形のないもの』
そして人生の中で一番高価な買い物の依頼先を決めるとなると、
これまで経験がないからなおさらのこと『後悔したくない』気持ちが強くなる。

この人の言っていることは本当かな?
もっと安く買えるのでは?

有名なハウスメーカーなら安心かも、でも価格が・・・値引きしてくれないかな?
様々なことが気になって仕方がない・・・

だから本音は言わずに、各社の比較をする・・そんな人もいる。
建築を依頼される業者側は、一体全体何社の中で検討しているのかはさっぱりわからない。
そして、その内容についても・・・

家造りは
どこに頼んでも同じ家が建つ・・・と思っているのなら条件を比べて見るのも悪くはないだろう。

しかしだ、こんな家造りをしたい・・とか、こんな家は絶対いやだ・・などと自分の好きなもの
嫌いなものがハッキリしている人は、あまり駆け引きなどはしない。

勉強すれば,いい家が建てられるとは言い切れないが、
すくなくとも
勉強した分は無駄にならないと断言できる。

その時間も作れない、勉強はイヤだというのなら
得意の駆け引きを楽しめばよい。
初めての家造り、どちらに軍配が上がるか・・・それは業者でしょう。
業者側があなたには負けましたと「安く契約して」・・・
『追加で儲ける』当たり前の家造りが待っている。

日本人としては、「相手を信頼する」そんな選択肢も有りだと思うけど。
これなら業者も建て主と一緒になって
優先順位の検討をしながら最善の方法を模索してくれるはず。

甘いかな・・・

それと、契約には仮契約というものは存在しない・・・仮契約という言葉が
            出るようなら、信頼できないと思うことです。

家造りとお金の話・・・24・・・相性もある

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『予算の中で最善の家を造る』
最初に仕様や設備ありきではなく、
予算を最優先にして自分の求める最善の家を目指す・・・
これも一つの家造りだと思う。

価格志向が強い今、こうした要望に応えるべく
ハウスメーカーや工務店は、さまざまな価格帯に対応できる体制をとっている。

ただし、その中で自分達の得意な家造りはそれぞれだ。
と、数年前までは思っていたら…
最近では、鉄骨のメーカーやパネルのハウスメーカーも
木造や2x4を商品群に取り入れている。

多くの契約を必要とするハウスメーカーは、縮小する住宅業界で
なんとか業績を確保するのに、今までのやり方ではダメという結論なのか・・

一方、地元中心の工務店やハウスビルダー、設計事務所は
こだわりを全面に出している。

デザイン志向の会社、健康や自然素材が得意な会社、
断熱や気密に徹底的にこだわる会社、などなど。

時には、その希望にこたえられないと判断すれば「ごめんなさい・・・」とお断りすることもある。
これは造り手とお施主さんの相性も影響するかもしれない。

家造りとお金の話・・・23 地域差は

「とてもいいけれど・・・高いねーー」
高いとか・・・安い・・というのは個人個人の感覚で微妙に違っている。

それと地域差。
建て主が今、住んでいる場所で価格に関する感覚はハッキリと違う。

自分が仕事をしている埼玉県、ここも北部と南部では家造りに関する感覚が違うのだ。

たとえば
住宅建築職人の「手間」そのものが違う。

職人の賃金だから「日給」、北部は群馬県南部の手間に近く
対して南部は東京北部の手間・・・

工事環境も道路や敷地、材料置き場、工事車両の駐車スペースや
ガードマンなど、都会では北部と違って余分な費用も発生する。

だから
東京都に近い場所での工事価格は高くなってしまう。

一坪100万円が当たり前の土地と坪10万円前後の土地とでは
建てる家も変わるのが自然なのかも。

全国をマーケットとしてきたハウスメーカーも
今では地価の高い地域にしかモデルハウスを
造らなくなった。

坪当たりの価格が100万円とも言われるメーカーの家は、
それに見合った地価の地域が似合い、
ローコストメーカーは又、似たような地価の地域を得意としている。

国道16号・・・横浜・八王子・川越・大宮・・・など首都圏の外郭をつなぐ大動脈だが、
この国道の内側と外側で建てられる家の価格帯が異なっているという。

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「16号国道の面した当社モデルハウス・・・600坪の敷地に建っている」
当社は、その国道に面しているので都内の工事もあれば北部の工事もある。
南北にまたがる建築業者として、その家造りに関する価値とか
        価格に関する感覚の違いをハッキリと感じることがある。
埼玉は
建築予算は同じでも・・大きさ、広さにこだわるのが北部、内容にこだわる南部・・