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完成・・・内部の様子です

住まい心地にストレートに影響する隠れてしまう大切な部分を、キッチリやるのは当然ですが
見える部分も、心地の良いものでなければ意味がありません。
この見える部分をどのようなイメージで造っていくのかは、住む人が完全に主役となって試行錯誤の上で作り上げています。
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ここにご紹介するのは、今月お引渡しのNさん宅の内部の様子です。
随所に細かく「ご家族の思いとこだわり」を感じさせてくれる住まいとなりました。

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8寸大黒柱が15本使われている家造り

6~7mの杉24cm角材(8寸角)大黒柱を9本・3~4mの8寸角も6本・・・・・
これだけ太い柱とそれに見合った梁を使って家造りが始まっています。
設計期間一年強、木材産地との打ち合わせ3ヶ月、産地でやっと製材が終わり
乾燥中です。
工事面積75坪になる国産無垢材をふんだんに使った住まいの棟上は、10月初旬予定です。

建物のイメージは・・・・アジアン風になる予定です。

平行して「桧の6m・8寸大黒柱」を6本使った住まいも、木材手当てと加工準備が進んでいます。
同じく10月棟上で準備が進行中です。
詳しい内容をお知らせできる日が楽しみです。

この現場は大黒柱1本でしたが・・・こんな様子で現場が進みました。参考まで
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住み心地に影響する内・外断熱と遮音対策

これから建てる家は、30年で壊すことのない家造りが求められています。
家族と自分がどのような年齢になったら家を造るかによって、新築時に間取りを含めた様々な違いがあります。
最近は、廊下を造る家が減り、吹き抜けを造り居間・ホールを中心とした開放的な間取りが多くなりました。高断熱・高気密で間仕切りの少ないこれらの家は、冷暖房効率に優れているものの、一方では家の中で発生した様々な音、時には騒音の行き場所がなくなります。

内外に断熱工事(W断熱)と室内の遮音対策
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一言で言うと「家の中の音が反響する」のです。
そこで、2階の床と1階の天井を構造的に完全に切り離します。
音の問題はともかくとして、2階の振動が天井に現れなくするわけです。
その上で、天井裏に発砲断熱材を吹きつけるわけです。
隙間なく吹き付けられた断熱材によって天井裏の小さな隙間からの音を少しでも無くし、そして2階の音を吸音する役目をします。
次は、天井の石膏ボードを二重に貼り,仕上げは石膏ボードの張り合わせ部をパテで完全に密閉して健康塗料で仕上げて完成です。
ここまでやっても気になるのが、日々の生活で遭遇する室内の音、給水排水音もそして外部の騒音も・・・・・
これらに対して配慮をしないで造る家と、ここまで気にして造る家とは見た目にはまったく変わりません。
そして、住んでいる人も日常生活の中でイライラしながらも「まあー家なんてこんなものか・・・」とあきらめて●●十年もその家ですごすことになるわけです。
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建築的にも計画換気に必要な、ドアのアンダーカットなども音が家中に響く原因になっています。
家族の変化によって、生活時間帯が異なり親は寝ているのに深夜まで起きている子供もいます。熟年世代には「夫のイビキがうるさいから・・・」と夫婦別室を望む人も増えています。
趣味や生活時間帯の異なる今の住宅にあっては、音の問題はお互いの心遣いはもちろん、施工的にも様々な工夫をしておく事が必要です。
例えば、1階と2階に親子が住む二世帯住宅は、間違いなく生活時間帯が異なります。
親夫婦が寝ている時間に、使うトイレなど水周りの排水音は、居間までの住宅以上にうるさいと思っておいたほうが良いのです。
防音被覆の配水管

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最初からしておけば、費用も少なく住みますが後からこの事に気付いて何とかしようと思っても、大掛かりな工事が必要になってしまいます。
「後悔しても遅い」典型的なことの一つが「家を取り巻く騒音対策なのです」

   

市場でお客様と材木の仕入れ「楽しむ・こだわる」

今日は一ヶ月に二回の木材市場のセリがある日です。
来月着工するKさんの家で使う木材を仕入れるために設計担当と私そしてご夫妻で、市場に来ました。
広い市場の中に所狭しと並べて置いてあるさまざまな木材・板などから和室二部屋に使う吉野桧の柱15本を選びます。
ここだけはこだわりたい。
だから木の色艶が揃った柱、それも節のほとんどない柱だけを厳選していきます。
そうなると心配なのが価格です。
ここで、お客様と一緒に市場担当者と価格の交渉です。
この日のために前もって市場での通常取引される価格はチェックしてあります。
チェックしていた価格を頭に置きながら交渉した結果、良い品を安く仕入れることができました。
次は、6メートルの通し柱にもなる桧の八寸角の大黒柱を6本、これも上小節という小さな節が少しだけある特別な柱です。
しかしさすがに大黒柱でそこまでの太さと長さの揃ったものは、市場にもありません。
こちらの要望を伝えて、山、製材所に手配をしてもらいます。
そこで、Kさんご夫妻に確認の意味で4メートルの同じ太さとグレードの大黒柱を見てもらいます。
次は、日光杉の床柱と秋田杉の無垢天井板を選びました。
書斎のカウンターとして使うで60センチと幅の広い本物の花梨材そしてアパ材も価格交渉しながら購入してきました。
人によっては、そんなに面倒なことまでして家を造るのはイヤだというかもしれません。
しかし、私は
家造りの原点とは、お客様自らができる限り我が家で使う品を選定することだと思っています。
市場に入る前の注意事項・・・
「Kさん、ここは登録した専門業者だけが入場できる市場ですから、私と一緒に業者みたいな顔をしていてくださいね」
「市場担当には了解してもらっていますが、他の業者の手前、素人の入場は認められていません」
「念のため、当社社員の名刺を用意してありますから・・・」
こんなお話をしながらの市場での仕入れでした。

「榎本さん、素人の人が市場で購入したことは今までにも何回かあるのですか」
「いいえ、今回初めてです」
「いやはやビックリしました。榎本さん木材の価格とはいろいろなわけがあって付いているのですね」
設計を担当したのは有限会社池谷設計の池谷さん。
彼も市場に入るのは初めてです。
プロの設計士にとっても、新鮮な経験だったようで、セリが面白かったと喜んでいたのが印象的でした。
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遮熱住宅・涼気循環

やっと夏らしい晴れ間が戻ってきました。
「夏はやはり太陽がうれしいなアー」と思いながらも、ギンギンに照り付けられると、家の中では冷房なしではすごせないのが、つらいですね。
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どこの家庭でも念願のマイホームとなると、素敵なキッチンや外観のスタイル・内装仕上げなどに家族の気持ちが向きやすいものです。
しかし、チョッとだけ「快適な生活・エコロジーなすまい」について意識を向けてみませんか。

最近、当社を含めて一部では家造りに新しい考え方
「遮熱住宅」が建てられるようになっています。
今までの高断熱・高気密住宅で問題となっていた
「夏の夜に寝苦しい」ほど熱がこもってしまう家から開放されるようになったのです。

今までは、熱対策といえば、断熱材でした。
外断熱がいい・・・いや内断熱が優れている。
断熱素材はグラスウール、ロックウール、セルローズファイバーそれとウレタン断熱などなど
各社が自社の良いところとして訴えてきました。
もちろん、気密性能についても同様です。

しかし、それだけでは熱対策は万全とはいえないこが解ってきたのです。
むしろ、高断熱・高気密住宅の欠点ともいえます。
「高断熱・高気密住宅」は
熱の伝わりを遅らせる断熱材と、内外の空気の入れ替わりを抑える気密性を高めています。
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それでも、真夏ともなると、屋根や壁がだんだんと熱をため込み、それ自身がもうれつな熱源となってしまい、室内に熱を放射し始めるのです。
これこそ、夏の暑さの原因ともなる
輻射熱なのです。
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北方圏・北海道から始まった高断熱・高気密住宅は四季のハッキリしている日本では
そのまま使うことの問題が指摘されました。
しかし、その問題は「壁体内結露」という方向に向きすぎたため「外断熱」「内断熱」という構造問題になっていたのです。
住まいとして一番求められる「人が快適に暮らす」「エコロジーな生活」が欠けていたのかもしれません。
これからの住まいは、
「断熱」+「気密」+「遮熱」・・・・・遮熱住宅と室内空気循環のシステムが必要です。
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輻射熱が室内に放射する前に熱をはね返す(遮熱)
夏や冬には「窓を開けて生活ができない」高断熱・高気密住宅だからこそ、風の流れを造ってあげる必要がありそうです。
床下の冷たい涼気を家の中に循環し、エアコンの使用を少なくする工夫が、必要ではありませんか。

冬は・・・
魔法瓶のように熱が外に逃げずに壁や天井を暖かく保ちます。
室内に蓄積させた輻射熱を使うわけですね。
夏の輻射熱はイヤですが冬はこれがありがたい存在になるのです。
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一般的に体感温度は
体感温度=(室温+壁・天井の温度)÷2
人によって体感温度には個人差がありますが、適温のはずなのに寒く感じたり、熱く感じるのは壁や天井の輻射熱が影響しているのです。