ビニールクロスはきれい・・・・本当は一番危ない
どの住まいにも、必ずと言って良いほど使用されるビニールクロスの有害性を知っています?
家を建てる人は知らなくとも、工務店やハウスメーカーはそのことは十分承知しています。
それにもかかわらず
塩化ビニールのビニールクロスを９５％も使用しているのは、日本だけです。
では具体的に、どんな問題が指摘されているのでしょうか。
「健康被害」結露とカビ
ビニールクロスは呼吸しないため、室内結露が発生、その上、冬場は暖房のためにカビが発生します。(タンスの裏とか空気の流れの悪いところと、クロスの裏側)
そのカビからは胞子が室内に漂い、喘息やアレルギーの原因になります。
ホルムアルデヒドを室内に放出。
ホルムアルデヒドは、致死量以下でも、体内にはいると肝臓障害や皮膚障害、免疫障害、
奇形の発生、生殖障害などの様々な毒性を示すのです。
「室内の小火や火災時のリスク」有毒ガスの発生
又ビニールクロスは熱分解すると、塩酸やダイオキシンのような有害な有機塩素化合物
のガスを、大量に生成するため、火災時には非常に危険なのです。
火災は、けたはずれに強い致死量を持つダイオキシンを発生させるのです。
１９８４年、厚生省は、ダイオキシンの暫定的な安全評価基準を１日あたり100pg/㎏/
(体重)に設定しています。
ヨーロッパ諸国では、１～５pg/㎏、アメリカでは更にそれ以下で、国民の立場に立って規制するのか、それとも生産者や施工者側に立つかの明確な違いが現れています。
F☆☆☆☆のビニールクロス成分表
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安全といわれるビニールクロスの内容
ホルムアルデヒド 0.2mg/リットル以下
モノ塩化ビニール 0.1mg/リットル以下
鉛 30mg/kg以下 カドミウム 5mg/kg以下
重金属 クロム 20mg/kg以下 水銀 2mg/kg以下
ヒ素 5mg/kg以下 セレン 10mg/kg以下
残留VOC TVOC:100ug/g以下 TEX芳香族:10ug/g以下
トルエン・キシレン・エチルベンゼンは使用しない
安定剤 鉛・カドミウム・有機スズを含有のものは使用しない
可塑剤 沸点が300℃以上の難揮発性のものを使用。DBPは使用しない
発泡剤 フルオロカーボン類は使用しない
このように表示されています。
危険なものでも、これなら安全なはず・・・・ということでしょうか。
「製造・廃棄時に環境負荷」
ポリ塩化ビニールは、製造、使用、廃棄の過程でも環境や人体に問題を起こして
います。
ビニールクロスには、柔軟性をもたせるため可逆性が２０～５０％も含まれています。
変色や劣化を防止するために、神経毒性を有する安定剤や、イタイイタイ病の原因であるカドミウムを含む安定剤を加した製品もあります。
こんな問題を抱えている材料を、便利だから、安いからといって使い続けることが、正しいといえるでしょうか。
それにもかかわらず、住宅ばかりか、幼稚園・保育園・学校・病院・公共建築物などありとあらゆるところで、使われているのです。
家の中で考えて見ましょう。
壁・天井
「室内空気質」に一番の影響を与えているのは、壁や天井の仕上げ材です。
早くて簡単、しかも安い上、下手な大工の仕事を一瞬にして隠してしまう優れもの。
業者にとって、色やデザインも豊富であなたの様々な希望にも応えられる便利な材料、
いいことだらけのように見える、こんなに優れた仕上げ材はビニールクロス。
40坪の住宅の場合、天井、壁の面積は400～500㎡にもなりこれらの仕上げのほとんどが「安い・簡単・早い新建材」ビニールクロスといわれる仕上げ材なのです。
住宅内部のほとんどを占めるこれらの仕上げ材が住む人の健康に害を及ぼす可能性があるとしたら・・・それでもあなたは使いますか。
表面は綺麗に見えていても、ビニールクロスの裏側には、健康に害のある「カビがびっしり」
そして、何よりも恐ろしいのは火災時に発生させる有毒ガス。
建物の炎上よりも、少量の火災で壁や天井が焦げ、それから出た有毒ガスを吸い込んで一瞬にして逃げる暇なく命を落としてしまう危険。
これは脅しでも何でもありません。
事実だからこそ、私は一切このビニールクロスは使いません。
それに変わる天井や壁の仕上げ材はムクの木材や自然素材の塗料や塗り壁です。
そうなると、木材などに使う塗料も、自然素材を使って塗るのは当然なことなのです。
ただ、天井・壁に使うムクの木材の場合は原則として塗装はしない事にしています。
内装仕上げの写真
ビニールクロス
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ドライウォール(チャフウォール塗料)
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自然素材の塗り壁(ダイアトーマス)
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ドライウオールとパイン材の壁
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