家の内と外
これは、健康な家や快適で長持ちする家の条件にとって欠かせない大切な問題。
であるにもかかわらず、意外にもまったく気がついていない可能性が高いのです。
「住宅の内部と外部をどこで分けるか」建築業者もそしてあなたもまずこれを決めることから間取りや断熱気密の計画をスタートさせて欲しい。
一般的な木造住宅や大手メーカーの断熱ラインは「下は床下に断熱材」を入れ
「外周壁の内部断熱材」を使い2階の「天井裏で断熱」するのが普通です。
そして窓も断熱ラインで大きな影響を及ぼすのです。
(これについては、窓の部分ですでに触れてあります。)
この「家の外と内を分ける」考えにとんでもない間違いがある事に気がつかないまま住宅を建てています。
木造住宅やプレハブ住宅は基礎に換気口や基礎パッキンが使われる。
屋根裏には、小屋裏の通気を取るため通気口が作られています。
基準をクリアした断熱・気密工事をしていればこれで、断熱気密は十分と思っているとしたらとんでもない事になります。
この住宅構造こそ断熱気密を損なわせ、住む人の健康にストレートに影響してしまう最大の問題が潜んでいるのです。
あなたの現在の住いが小屋裏に上れる構造になっていれば上ってみたらいいでしよう。
内部の間仕切壁は上から見たらどうなっていますか。
柱・梁で構成された住宅の場合、鉄骨であるか木造であるか関係なく部屋と廊下などの間仕切壁の中には断熱材は当然のように入っていません。
基礎の中は外部空間、そして小屋裏も外部空間、間仕切壁の中はこの外部と外部をつなぐ煙突のような構造になっているのです。
これでは、外壁や床下・小屋裏にどんなに断熱材を入れても家の中の壁は外部の温度と直接接してしまう事になるわけです。
家のために「壁の通気を取りましょう・・・」どこで間違えたのでしょうか。
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