コンクリートの寿命
コンクリートは、アルカリ性です。
このコンクリートが、空気中の二酸化炭素(酸性)と結合して中性化がおこる(炭酸化とも言う)。
理論的には、中性化は、10年で数ミリという遅い速度で進行するという。
中性化は、二酸化炭素だけでなく酸性雨によっても引き起こされるのです。
コンクリートは中性化によって強度が低下するが、それよりも問題なのが、コンクリート内部の鉄筋の錆で、中性化がコンクリートの内部まで進行し、鉄筋の部分まで到達すると、鉄筋が錆びてくる。
さびの体積は、元の鉄の体積の約2.5倍になるので、鉄筋周辺のコンクリートに圧力を及ぼし、限界に達するとコンクリートにひび割れが生じる。
鉄筋が腐ってしまうと、建物の強度が得られないだけでなく、崩落の危険性が高くなるのだ。
この問題を防止するには・・・
中性化を防ぐには、コンクリートが空気に直接触れないようにすればいい。
そこで、コンクリートが直接空気に触れないように、建物の外壁にタイルを貼ったり、吹き付けタイル仕上げをするのが一般的だ。
ときどきコンクリート打ちっぱなしの建物を見ることがあるが、建物の寿命という点では問題がある。
海砂を使う場合や水増しコンクリートが使われた場合は、中性化は上の状態より、かなり早い速度で進行すると言われている。 www.f-ichiba.co.jp/Topic35.htm
二百年住宅という以上、最低限主要構造部がその期間保たれる工夫が求められているはずです。
構造の基本と言えば、基礎と構造躯体であることはいうまでもないでしょう。
「それでは・・・・・」と言うわけで「コンクリートの寿命」を検索して最初に出てきたHPが上の文章でした。
ここでもCO2は基礎そのものの寿命に大きな影響を与えている事が分かります。
そこで、コンクリートが直接空気に触れない工夫を考えるとなると、基礎は外側で断熱すると効果がありそうです。
しかし、基礎断熱は一方でシロアリを考えないと安易に取り付ける事は出来ないのです。
基本として、どんなに構造体が長持ちしても、その基となる基礎そのものが長持ちしなければ、何の意味もありません。
そこで、「二百年住宅」をまじめに考えるのであれば、基礎としてどんな要件を満たす必要があるのか?真剣に検討すべきではないでしょうか。
「シロアリ対策」「中性化の防止」「給水配水管などの交換」「設備の変化」など二百年の間に起こりうる事を考えて、基礎の構造を選択するのです。
「二百年住宅」というテーマは、私が造る家造りを根本的に、変える事になりました。
その最初が「基礎コンクリート」だったのです。
一般的な基礎
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