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基礎の換気「いる・いらない」

たまらないほど蒸し暑い日本の夏、乾燥して温度計以上に寒く感じる冬、様々な表情を持つ日本は、季節の変化に対応した住まい造りが求められるのです。続き
一般的になった「鉄筋コンクリート布基礎」には換気口が作られているのですが、最近は換気口に変わって「基礎パッキン」を土台と基礎の間に挟み通気を取るケースも増えています。
これは、換気口部分が鉄筋やコンクリートが断絶するため、ヒビワレヤ強度の低下があり、それを防止するとともに、家全体に等しく風を通す目的もあります。

それとともに、床下の内部に湿度防止としてビニールシートを引き込むようになりました。
今ではその上に、防湿コンクリートを打設するのが、一般的な基礎工法といえるのです。

ところが、外断熱が普及すると基礎も外側から断熱して、換気口はつける事がなくなったのです。
基礎内部は家の「外」それとも「中」、どちらとして考えるか?
チョット考えるとたいした事では無いようですが、実は家づくりの根本的な考え方の相違が、ここに表れているのです。

家の中と考えるのなら、シロアリや木材の腐朽を防止する方法が確立されていなければ
とてもではないが、「二百年住宅」などと言えるわけはありません。

そして、基礎の内部は家の外と考えて、換気をするのであれば木造なら壁で囲まれている
木材の「きままな通気」をどのように考えるのか、明確な答えが欲しいものです。

外側と床下に断熱や気密の工事を施しても、内部の壁から天井まで「煙突状態」とするのなら(構造材の乾燥を目的とするなら・・・)家の中と壁の内部に著しい温度差が発生する事になります。断熱などまったく役に立ちませんし、押入れの中は結露で悩む事になりますね。それを防止するため「桐材」を使う・・・本末転倒の対処療法ではありませんか?
しかも、シロアリ処理剤などの薬剤が家中に蔓延する恐れさえあるわけです。
ファイル 21-1.jpg
「基礎の換気」なんとも思っていなかったこの小さな選択は、そのまま家全体の造り方やものの考え方に影響する事になります。
参考までに
私は、基礎の換気口は造らず、基礎や屋根裏は家の中と考えて造ります。
当然、基礎の内部にはシロアリ処理はしなくても済むようにしますが、だからといって
ただ、シロアリに強いと言われる木材を使えば安心だ(炭やヒバ油などは効果がありません)・・・・などとは考えていません。
それでは、どんな工夫をしなければならないか・・・次回詳しくシロアリの勉強から始めませんか。シロアリの生態に関する常識や定説にはどんな問題が潜んでいるかわかります。