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ブランドイメージにお金を払う。

大手ハウスメーカの住宅価格は私から見れば「高いナー」の一言です。
ナニが高くなっている要素なのか、正直建てられている住宅を見る限り良くわかりません。
構造材、外壁、それとも設備、住まい心地に影響する断熱や気密、どれひとつとっても特別に高くなる要素が見当たらないのです。続き

あえて言えば全国的に知名度の高い「○○ホーム・○○ハウスで家を造った」という「イメージコスト」ではないでしょうか。
だからこれらのハウスメーカーは「当社は高級住宅なのだ」というブランドイメージ強化にテレビや新聞などの媒体に多額の金額を使っているのです。

これらイメージ戦略に使われた多額な費用は、ハウスメーカーで家を建てた人たちが負担していることになるわけです。
一つ一つ現場も敷地や建築法規なども異なり、世帯の要望も多様な住宅は車のように同じ物を大量に作ることが出来ないため、大量生産のメリットがありません。
そうなると、大きな工場を持ち、立派なオフィスに給料の高い社員を多く抱え、コストの高い住宅展示場を営業の中心にしているハウスメーカーは、住宅性能で差別化できないため、知名度というブランドイメージを作り上げるしかないのです。

そんな事情があるため、大手ハウスメーカーの住宅は、厳しく言ってしまうと「イメージは、購入したものの価値を伴う」とは限らない典型的な事例です。
まあ、化粧品はどんなに高くとも90%が水だと言いますからそれよりはマシなのかもしれません。
そして、このように高い金額の家でも、工期も早いく安く出来る便利な新建材が使われているのです。
(無垢材の狂いや暴れ、職人の手作業によるバラツキから発生するクレームも少ないため、大手メーカー同様に工務店でも新建材を使うようになってしまいました)