入居者からいただいたお手紙の全文をご紹介しましょう。
お客様のお名前は仮名とします。
前略
所沢に新築していただいた鈴木(仮名)でございます。
また、ご本も有難うございました。
実は古い家はそのまま修理してずっと使うつもりでございました。一年前に壁を塗り返したりし、きれいになったつもりでしたが、たんとせきが多くなり、特に家を解体した3月ころからは、たんに血がまじるようになり、新しく出来上がっていく家を見ながら一日でもいいから、この家に住みたいのに、防衛医大入院か・・・と暗い気持ちでおりました。
肺がん検査もし又、歯科での歯槽膿漏の出血かと調べたり、最後に耳鼻科に参り、そこで鼻の奥に異常があるとのこと、一部を取って調べましたがガンの
心配はないとのこと、抗生物質をのんで治療したところ4ケ月ぶりで血はとまりました。ところが、たんの量はひどく講義していても、とらないと息が苦しく
ハンケチ2~3枚を用意するしまつ、夜も安眠できず(たんをとること)血はとまったもののやはり暗い気持ちでした。
6月頃になってから住環境、空気のわるさか、と考えるようになり、極力空気のよい家や山ににげて日をすごしてみたところ、すこしづつ調子はよくなって来ました。
8月に入って、この家に住むようになってから、どんどん調子がよくなり、たんは
ほとんど出なくなりとても嬉しい気持ちです。
もう入院して死ぬのかと思っていた頃に比べパートナーを選び家をたてた事
(むすこの考えで)心より感謝しております。
ご本は今、琴の先生が家を見に来られおかしし、又、すぐうらの方にもむすこの
本をおかししました。
家のたて方については、隣の方(嫁さんのむこさん)が一級建築士で
“大変いい家だ゛との評でした。
又、すぐ近くの方で退職後、大工さんの学校(大宮?)で学んだ方がずっと
毎日見に来ていたようで゛あの家の魅力は基礎だ゛100年も200年ももつよ、
地震が来ても大丈夫、と大変なほめようでした。
その方の奥様は゛何といっても大工さん達が礼儀正しいね゛と。
植木屋さんは゛この家の魅力は階段だ゛など魅力談義がいっぱいです。
私のこの家への魅力は清涼感です。空気が澄んで涼しい木のにおいです。
そのため頭が冴えて来ること、大好きな音楽(CD)の響きの美しいこと。
ヨーロッパで有名な音楽祭に20日ほど招待されて行ったことがありますが、
その時の音色がよみがえる思いです。
これからもよいお仕事が出来ますようお祈りいたします。
又、田原さん、仲澤さん、斉藤さん、みなさんいろいろな注文に誠意をもって
当って下さったことにも感謝申しあげます。 お礼まで
お便りの写真とその他の写真
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私は、このお客様が体の不調で悩まれていた事は、このお便りを頂戴するまで
まったく知りませんでした。
このようなお便りを読むと「家は住む人の健康を左右する」とつくづく感じます。
当社にて建てられた様々なお客様からのお便りを拝見するたびに、まだまだ
これからも工夫をして,少しでも「安全な家」を建てなければいけないという
使命感がわいてきます。