3日から10日まで宮崎に帰省した。4月から娘が就職するので3人で宮崎に行くことは今後はないだろうと、長めの帰省になった。
実家には80を超えた両親が元気でいてくれる。
股関節を痛めている父は歩くことが不自由だが、口は達者である。焼酎好き、食欲も旺盛で、しわがないほど太っている。
歌が好きで、大音量で一昔前の歌謡曲を聞いている。「うるさい」と母から叱られ、近くの公園駐車場で車内でCDを聞いている。
数年前に兄が父に懐メロのCDを買ってきた。CDを知らない父は、レコード盤だと思い針をのせようとしたらしい。
実家には、ステレオや足踏みミシン、オルガンが残っている。私が使っていたものだ。
そんな父が「カラオケに行きたい」と言い、点数が出るカラオケの初デビューとなった。
82歳にしてはかなり大きな声で、こぶしも回る、味のある歌だった。年齢と同じくらいの80点代の点数に満足していた。
私は90点以上だったが、「お前の歌は全くもって面白くない」と、これまた自分の年齢程しか出せない50点代の兄から、罵られた。
これまで相当下手な夫でも70点だったので、兄の50点には驚いた。
母は絶対歌わない。鼻歌さえも聞いたことがない。