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大場さんが特にこだわったのはご家族、特に奥様が活動しやすいための動線である。たとえばキッチン。奥様用の事務机のあるミセスコーナーに続いているが、途中の壁の中に引き出し式の台所用収納がある。ミセスコーナーからは他の部屋を通らずに最短距離で玄関をはじめ、どの部屋へでも行ける、実に上手く作ったものだ。
キッチンの上に明り取りの天窓があり、サイドのベランダへ出るドアの、大きな窓からの光とともに思いっきり明るい台所だ。天窓を開けておくと良い風が通りぬけて真夏でも心地よかったとのこと。この天窓は成功だったと目を細めておっしゃる大場さん、奥様をはじめご家族中心のお考えが随所に。 |
事故の後遺症で足がややご不自由な大場さん、三階までのエレベーター設備をはじめ全室、段差の無いバリアフリー設計となっている。余計な段差が無いのは、いずれにせよ快適であり将来バリアフリーが標準設計になるのでは?
全館冷暖房システムだが、ひときわ暑かった今年の夏でもほとんど冷房は使わず、夏に弱い奥様が今年はまったく夏ばてしなかったとのこと。また台所仕事で手のひびわれが絶えなかったのに良い浄水器を取り付けてくれたお蔭か、今年は大丈夫でした、ディスポーザーも、奥様のゴミだしの手間が省けて大正解、今年5月この家に引越してから奥様が健康になったのがなによりも嬉しいとおっしゃる大場さん。
2階ベランダではネコちゃんが秋のおだやかな陽光をあび幸せそうにまどろんでいた。 |