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玄関に入った途端、襲われた感覚はやさしく、やわらかく揺らぐ光と空気であった。これは明らかに純和風建築の家のものだ。外観で先入された意識に驚きが走った。
良く観察すると障子風の格子が入った玄関の小窓やお茶室の床の間のようなシンプルで小粋なニッチなど「和」を感じさせるものはたしかにある。
だが、それだけで、このやわらかい光と空気の感覚は説明できない。 |
「2×4建築で外観は洋風、中は和風にして下さい、という無理な注文にパートナーさんは見事に応えてくれました。川越の住宅公園で見たモデルハウスのストーン調の外壁が気に入り、それまで半ば決めかけていた工務店さんの話を中断。パートナーさんの大宮の現場に案内してもらいましたが、縦長の家で普通だったらアパート風にしかならない筈なのにビバリーヒルズの豪邸風にまとまっていたのには驚きました。
設計士さんにも直接あってお話が出来、こちらの希望を良く聞いてもらえました。一方、工務店さんのほうは営業の方だけで、終に設計士さんとはお話する機会を持てませんでした。
設計力の差がこれだけ歴然としていると、ある程度の価格の差はやむをえないと思いました。施工時の現場の方もそうでしたがパートナーと言う社名通り、私達の夢を実現してくれるためのパートナーになってくれていると実感いたしました」
三人のお嬢様がいらっしゃる、いかにも優しいお父様である大場さんのお人柄もこの部屋の空気をやわらかくしているのかもしれない。
NextPage 大場邸続く |