大抵の人は自分で家を建てようと決めたら大概勉強しますよね。私も結構しましたよ。そりゃ各メーカーの営業さんに質問出来る程度にはね!そうしながら自分の家に対する思い入れや夢などを形にしていくのであって、そうなると大変で『玄関はあ〜したい!リビングはこ〜したい!階段はこうで、吹き抜けはああでと夢ばかり膨らむ一方でした。建築工法も各社様々でどのメーカーも自分の工法が一番と、セールスしてますから余計に何が何だか分からなくなってしまいます。
私の場合、輸入住宅にしたい位の予備知識しか持たないで展示場をまわり始めました。各メーカーとも流行のキーワード『環境・人に優しい・自然素材等』を掲げ、社会問題化しているシックハウス症候群に対応しているようでした。その中で数社をピックアップして話を聞くところ、各社共『低ホルムの材料を使用しています。また、珪藻土やケナフの壁紙も・・・。』程度の知識と対応でした。
そんな時にパートナー建築事務所を再度訪れたのです。最初に訪れた時はまだ、以前の輸入住宅を手掛けておられる時でした・・。ですがまだ私の方で購入する土地も決まっておらず、お話だけでもと軽い気持ちでした。その時に佐川さんと出会い、今まで手掛けていた住宅と違った家造りを志す旨をお聞きしました。
その後、建築中の所沢展示場を見る事を勧められもしました。
幸いにも手頃な宅地も購入する事が出来た上での再度の訪問でした。その時、榎本社長に初めてお会いしたのです。社長は開口一番『肥沼さんはどのような家を造りたいの?』と尋ねられ、私が考えていると社長が『僕はね、子供からお年寄りまで健康に暮らせる家を造りたい』と話し出し、社長の家造りに対する基本理念と思い入れを知り、少なからずショックを受けました。何故ならば、他のどのメーカーもシックハウスという問題に形だけは取り組んでいるが、それはまるで一時の流行の様な取り組み方で在ったのに対し、社長の言葉には自分の理想の家造りに対する信念を感じたからです。いくら勉強しても所詮素人でしょ!ならば何を基準に自分の夢である'家づくり'を託す事ができるのか?工法・デザイン・価格・施工会社の規模、確かにそれらも大事な事かもしれません。ですが私は共にひとつの夢を託すことが出来る、人と人との繋がりを大切に考えました。
『この人ならば自分の夢を託せる。』と、榎本社長に共感したのですね。私にとってはその事が、一番大事な事だったのです!
えっ、住み心地ですか?
家としてはまだまだ生まれたての赤ちゃんですから、これから成長して大人に成ってゆく楽しみがあります。完成され与えられた家でなく、これから少しずつ自分の色に染めていきたいです。榎本社長のように熟成された味わいを出すには長い年月が必要ですね。また、この家はその愉しみ方が出来る家であると思っております。
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